【76本目】挫折したプロジェクトへの鎮魂メモ

Photo by Ivan Samkov on Pexels.com

ジャーナルアプリDayoneが、8年前の今日の日記を表示してくれた
そこには悲壮感と緊張感がないまぜになった思いが書きつけられていた。

改めて目を通すと、胸が痛くなった。
なぜなら、このプロジェクトは壮大に挫折したからだ。

結局、開発中止の判断を私が下し、別プロジェクトが立ち上がった。
そして別プロジェクトでは、2015年年末にはβ版を完成させ、先行して提案活動を開始したのだった。
それが弊社CMS「Informaker」だ。今では200以上のサイトで稼働している。

https://im.planuk.gr.jp/

以下は挫折したプロジェクトについて、立ち上がり当初の思いをブログに残しておこうと思う。
もちろん、内容はかなり抜粋&ぼかしてある。


プロジェクト名「PeaceMaker」企画メモ|2014年4月15日版

開発の必要性
◎外的要因
1. モバイルデバイスの利用が全世代に広がり、レスポンシブ(以下、RWD)対応が必須となった。
2. モバイル検索の優先上位がRWDとなり、今年になりSEO的にも顕著になってきた。
3. モバイル検索の流入数が、今年になり急増している。
4. 以上より、Google推奨のRWDが当面、WEB構築の主流ということが確定した。
5. 顧客更新とプロ更新の切り分けを望まれているケースが増えた。
6. CMSには高額なものかオープンソースしかない両極化しており、当社の顧客層はその間で抜け落ちている。

◎内的要因
1. WordPressによるCMS商品化を検討してきたが、当社として、責任分担に限界がある。
2.RWD対応におけるUI構築/修正は複雑なため、納期/工数共に遅れがち。

◎当社の現状
2013年より実施したCMS商品化検討タスクでは、4月までにWordPressの商品化のめどを立て、その後にNMをベースとした開発を検討する方針だったが、WordPressについては、以下の理由よりメインの商品化は見送られた。

WordPress見送り理由
• コア&プラグインがブラックボックスのため、セキュリティ対応の限界が大きい
• サーバ負荷が比較的大きく、メンテナンスが重い
• アップデートが容易ではない
• 必要サーバ要件のレベルがどんどん上っており、サーバ選定自体も苦労しつつある

危機意識を持っているメンバーで主体的・迅速に行うのがモアベターだと思われる。
当社内におけるNM、WFM、UIMS(計画中)などを活用し、トータルにWEBサイトを管理できる「独自CMS」の開発により、顧客にも当社にも「安寧をもたらすサービス」として開発名「PeaceMaker(ピースメーカー)」とする。


結果的にPeaceMakerはかなり動作するところまで作り上げた。
今のWordpressと同じブロックエディタ型だった。

しかし・・・理想を詰めすぎ、完成は見通せなかった。
当社の日常的な仕事も繁忙を極め、開発は遅延につぐ遅延。

最終的に1年後の2015年末にプロジェクト終了を経営判断した。

ただ、このプロジェクトで多くの知見を得たことは、次のInformakerプロジェクトが電撃的に開発できた基礎となったのは間違いない。

WordPress.com Blog.

ページ先頭へ ↑