ロング・グッドバイ


村上春樹が新訳をして、随分前に評判になったレイモンド・チャンドラーの「ロング・グッドバイ」を読んでいる。

二十歳のころにいきがって読んだのだけど、訳のせいではなく、フィリップ・マーロウの煮え切らなさの「味」が良く分からなかった。しばらくバーかなんかでギムレットを飲んだりしたくらいだったし、うまいとも思わなかった。

なんで20年もたってから、ふと手に取ったか?
良く分からないのだけど、あの頃、分からなかったことを急に色々と深く心に届くことが増えたからかもしれない。

藤原新也のデビュー作の「印度放浪」が十数年余りたってから文庫版になった時、新しいまえがきがついた。印度放浪の頃の藤原新也は20代半ば。文庫版の時が40歳。

印度に行った理由は当時は自分でも分からなかったのに、40歳になった藤原は、あっさりと語っている。(悟っている。)

僕自身も、なぜ会社を飛び出したのか?の本当の理由が藤原新也のまえがきで胸に落ちた。
つまり、いろんな事が本当に胸に落ちてきているのだ。

ロング・グッドバイ(やはり名作だ!)を読みながら、そんなことも思っている。

片思いの子に電話したくなる公衆電話


僕が高校の頃は、片思いの気持ちを伝えるには、そう手段があるわけでもなく、しかもモテナイ族でもあったので、余計に手段は限られた。

決意を持って、相手の自宅に電話をしたりしていたが、僕の家からかけられるわけもなく、近所の公園からかけたりしていた。

今思いだしても恥ずかしい思い出だ。

でも、それが大事な思い出だと理解するには時間がかかる。(苦笑)

ストックからフローへ


某社で僕らのサービスのプレゼンを行うために企画書を出した。

「あ、パルプですね」との一言。

「電子データを紙に出すのって無駄ですよね」と追い討ち。

その企業はペーパー周りのソリューションを提供しているグローバル企業だけど、その存在理由を否定し、次へサバイバルするためになりふり構わず動いている。

キーワードは「クラウド」。

僕らの立っている場所はすでに終わりつつあり、次代へ変わりつつある。

リスクを取って、さらに前へ。

夏の終わりに


今年は梅雨だなーって言ってたら、お盆辺りから急に暑くなってきて、その頃から取材の連発で神戸を数日間駆け回って、そうしているうちに人生観が変わってしまっていたようです。

そんな夏でした。
変わったように思えるものの、何の裏づけもありません。これから秋冬にかけて、いろんな葛藤に苛まれながら、裏づけを作っていくのでしょう。

別れが約束されているような気もしますが、さっぱりしている気もします。
なんともふわふわしているけど、楽観的な気分も沸き起こっています。

こんな心持を忘れないように、ひっそりとブログに残しておくことにしましょうか。

向こう。無効。


いつも向こうを見たい、と思って生きてきた。
それに価値を感じてきたし、そのために今を犠牲にもした。
でも、向こうはいつも向こうで、今はいつも犠牲になっていた。

ようやく今と向こうをつなぐ道を落ち着いて歩こうと思う。
そのために今まで積み上げたことを無効にしなければ。

今度は犠牲ではなく、今と向こうをつなぐための無効。
あなたのためが私のためであることを実現するために。

作り出す。


昨日は東京へ行き、仕事をつくりだすテストをしてみた。

やはりこの手法しかない。
ただ、立ち位置に細心の注意しなければ、怪しい仕掛け人になってしまう。

ただ、この方法は安定性に欠けるので、ストック型の組織では重すぎる場合や足りない場合が出て、どうてしてもアジャストしにくい。

この辺が課題か。

憂鬱な夏休み


ではなく、明るく前向きになるための一休み!

と行きたいのだけど・・・

決定的に何かが変わってしまった。
変わることはいつも変わってからでないと僕らは気がつかない。

想定して準備はしてきたつもりだけど、まだまだ力はついていない。
そして、足元の変革は後回しにしてきた。

それやこれやの僕の過渡期が時代の変化と被ってしまったから、一層ややこしく、憂鬱な気分にさせられる。

もうちょっと待ってくれよ!
とも時代に言えないしね。

もう一度、時代の渦に飛び込めと言うことか。
OK!

でも、ちょっとだけ休ませてくれ。

混乱のはじまり


東京のテレビ関係の友人に状況を聞いたところ、やはり厳しいらしい。
ただ、無茶苦茶なコスト感覚を絞れば、クオリティは落とさずに、まだ大丈夫だろう。とのことだった。

彼は関西からキャリアを始めているから、そういう感覚があるのだけど、東京の方々にあるだろうか?

バブル崩壊以降、地方から東京へのさまざまなシフトでしのでいきたのが、日本ではなかったか。地方にいる僕らにはそう思えるわけで、いつも「東京と大阪だったら仕事量が10倍違うよ」と言われ続けてきた。

だから、東京でも厳しいと聞いた時、来るところまで来たかという感とこの状況を活かさなければという心持にもなった。

政治だけでなく、再び「不安」と「混乱」は始まる。(始まっている)
すでに大阪にいる僕のところにまで東京から応援要請が来ていたりする。

混乱にこそ機会はある。
不安があれば、なお良し。

走り抜けたい。


明日は東京へ朝一番に。

夏がようやく来た感じ。

で、どうなるんだろう。
と期待感をぼんやりと持てる季節でもある。

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