MarEditの試験導入で実感する効果の一つが、過去の日記を容易にアプリ内で検索できることだ。
すべてのブログ投稿をローカル保存してくれるからできる効果だろう。
読書について考えていたときに、検索すると忘れていた以下の投稿を見つけた。
2019年に経営判断に影響を与えた本のまとめ
2019年は、Web制作会社の20年余りの役割終焉と次への進化を考えていた時期だった。個人的にその影響が色濃く出ている。
そして2019年にインストールした知見や練られた所感は20202年にも強い影響を与えていた。
なんていうことがサクッと見つかるのは素晴らしい。
どうしてもブラウザベースの投稿だと、刹那的になってしまいがちだし。
さて、タイトルに戻り、「2020年に経営判断に影響を与えた本」はなんだったろう?と考える。
年度末(3月)までの忙しさを抜けると、すぐに緊急事態宣言となり、テレワーク体制へ移行。
その場判断が求められ続けた1年だったから年末まで、きちんと本を読む心持ちにならなかった。
今に没入しすぎていたんだろう。
結局、2冊しか思い出せなかったが、深く社会や存在を考える本に出会えたと思っている。
1冊目は「柄谷行人発言集 対話編」だ。20代後半からずっと読み続けている大思想家のこれまで未収録の対話を集めた労作。
予約購入して届いた喜びをブログ投稿していました。いまだに読み終わっていませんが、拾い読みしている中でも、すでに多くの示唆や気づきをもらっている。これからも一生読み続けるんじゃないかな。
コロナ禍で変化が加速し、新たな様相もみえる世界、社会を見渡す思考のガイドになってくれる気がする。
他者、世界、経済、歴史など対談だからこそ理解しやすい。
【105日目】岩波文庫を一挙に六冊も購入!!
ひょんなことから年末に岩波文庫を一気買いする機会があり、その中で年末に一気読みしたのが、「西田哲学を開く〜<永遠の今>をめぐって」。
【3本目】「西田哲学を開く――〈永遠の今〉をめぐって」小林 敏明著
感想と経緯は上記に書いたが、コロナ禍で「今」においまくられている中で、「決断」の意味を考えさせられていた。思いつきではないのか?という不安があった。
思考を「純粋経験」まで遡り、「純粋経験」の存在論を展開しているこの本を読んで、不安よりも「今」に過去、未来を凝縮されていることに気付かされた。
決断は凝縮された時間である「純粋経験」を解釈することで、全人的に試されている跳躍なのだと。
結局、2020年は、コロナ禍へ叩き込まれた自分が、家族、社員ともどもと生き延びていくために頼りにした本達ということになるだろうか。
過去と未来を考えた2019年とか大きく異なる本達になった。 このまとめは毎年やっていくことにしよう。