私は小さな会社の経営者として生活の大半を過ごしている。
そのため毎年、年始に立てる個人目標は経営者としての目標とイコール。
いつから個人目標を立て始めたのが覚えていないが、振り返るのは年末だけ。
ふと思い立ち、10年間の目標を振り返ってみた。
すべてDayOneに投稿していたので引っ張り出すのは容易だった。
ありがとう!DayOne!
以下が10年間の個人目標一覧。
目標のスローガンをみると、当時のことがありありと思い起こされるのは意外。
- 2025年目標「未来の礎づくり」
- 2024年目標「適応する前進」
- 2023年目標「挑戦と貢献」
- 2022年目標「勇気ある前進と誠意ある深耕を」
- 2021年目標「現在を深化させ、未来を探索する」
- 2020年目標「新しい出会いと共感を作る行動を」
- 2019年目標「踏み越える勇気と行動を」
- 2018年目標「仲間への信頼を」
- 2017年目標「頼れる個人が協働する頼れる組織へ。コアサービスを確信的提案へ」
- 2016年目標「Sharpen & Reloaded」
2016年~2018年目標
- 2016年目標「Sharpen & Reloaded」
- 2017年目標「頼れる個人が協働する頼れる組織へ。コアサービスを確信的提案へ」
- 2018年目標「仲間への信頼を」
この時期は小さなWeb制作会社にも関わらず自社開発CMSをリリースし、提案を進め始めた時期。2016年目標の「Sharpen & Reloaded」はそんな挑戦への心意気だったと思い起こされる。それまでのひたすらWeb制作を行い、更新サポートのみを行う労働集約型構造から労働集約+サービス提供の混合構造に変革し始めた。 それに伴い、組織構造も大きく改変。大きな戸惑いを抱えながら前進を続けた。
個人目標はそんな時期の前進の旗となった。
2019年~2020年目標
- 2019年目標「踏み越える勇気と行動を」
- 2020年目標「新しい出会いと共感を作る行動を」
2019年時点では、自社開発CMS+Web制作に自身を深め、新規顧客開拓の議論を始めた。ビジネスショーへの出展も具体的に構想していた。またスタッフ都合によるテレワーカーも生まれたことで、ハイブリッドワーク環境が準備されていた。
そんな中、2020年春に到来したコロナ禍。
2020年目標は2019年までの自信を胸に外へ挑戦を行う想定の目標だった。しかし2020年秋まではスタッフも会社も生き残ることが最優先で目標達成どころではなかった。 ただ今振り返ると、やはり目標を立てたことで、毎日厳しい判断を迫られた自分の指針になっていたことに気づかされる。
コロナ禍ではじめた社内向けメルマガは対面できない会社と社員間の共感を作るためにはじめ、今も続いている。ビジネスショーへの出展計画は取りやめとなったが、秋には新規事業分野の挑戦を開始。
オンライン会議を活用すれば、新規開拓=新しい出会いを実現できることも確信できた。
2021年~2022年目標
- 2021年目標「現在を深化させ、未来を探索する」
- 2022年目標「勇気ある前進と誠意ある深耕を」
コロナ禍が日常化&長期化を見通された中での個人目標になる。
2021年目標「現在を深化させ、未来を探索する」は既存顧客をWeb制作支えつつ(収益もあげつつ)、新規分野としたアカデミア系に挑戦する1年するつもりだった。 既存顧客はともかく、新規分野はオンライン/非対面が基本となる。もし、オンライン/非対面での新規開拓できるなら、コロナ禍後も展開できるとの期待もあった。
2022年目標「勇気ある前進と誠意ある深耕を」は2021年でのオンライン/非対面ので可能性に手応えを得たことで、組織的にできることを全て挑戦する意思表明だった。
コロナ禍が続く以上、経済は不活性が続くのだから、今のうちにポストコロナの種まきをする経営的な判断でもあった。一方、コロナ禍で疲弊した既存顧客には売上より寄り添ったWeb活用の提案を進めることにした。
2023年~2024年目標
- 2023年目標「挑戦と貢献」
- 2024年目標「適応する前進」
2023年は不意に「コロナ禍は終わり」となった。既存顧客を応援する貢献をしようとオンライン発信を様々に開始。また新規提案も担当者ごとにバラバラだったが全社で知見を集めた基本提案を練り上げ、オンライン提案を広げていった。 コロナ禍中にはじめたアカデミア系への新規提案は組織的にアクセルを踏み込む判断を行った。ポストコロナは既存顧客と新規開拓の2軸展開を本格化させる意思表明だった。
2023年の挑戦は前進と失敗が厳しくない交ぜだった。要因はコロナ禍中に始めた構想には現実との乖離があったためだと評価した。そのため2024年目標を「適応する前進」とし、ポストコロナの現実に「適応」し成果を追求することとした。あわせて組織も「適応」させるべく大きな改編を実施するつもりで1年間に臨んだ。結果的に「適応」を行い、成果もあげ2024年を終えることができた。
2025年目標
2025年目標「未来の礎づくり」
2016年から2024年までを振り返ると、コロナ禍をはさみ内外の環境は大きく変貌したものの、Web制作の知見を大切しつつ、自社サービス開発&提供という事業構造の転換はコロナ禍が加速した。また2019年時点では見えていなかった新規開拓の戦術はコロナ禍がオンライン/非対面を強要したこと。考える時間がとれたこと。などから2021年からは明確な戦略、戦術で今日まで推進することができている。
さて私自身については現在55歳。45歳から始めた個人目標はコロナ禍も乗り越えて、ここまでたどり着いた。そろそろ自社が継続する未来を示し、顧客にも働くスタッフにも安心を提供する責任を感じている。
そのため2025年目標は「未来への礎づくり」とした。
この目標の「未来」には私は含まれないだろう。
だからこと創業者として可能な礎づくりに力を尽くす1年としたいな。