文化人類学的な学究的な本だと勝手に思っていたから、読み出してみると、全く様相が違うことに驚き、しかもその展開の時系列がまっすぐに進まない感じにも驚き、何よりも読み物として面白いのだ。
書き出しが何よりも「私は旅や冒険が嫌いだ。」だ。
文中にも数多くの示唆的な言葉が出てきて、まだ読み終わっていないけど、ひとまず読みかけの「白鯨」をおいて、読みふけっている。
僕をどこに連れて行ってくれるんだろう。という楽しみを感じることのできる本と久しぶりに出会った感じ。
立ち飲ミストで経営者のモヤモヤブログ
文化人類学的な学究的な本だと勝手に思っていたから、読み出してみると、全く様相が違うことに驚き、しかもその展開の時系列がまっすぐに進まない感じにも驚き、何よりも読み物として面白いのだ。
書き出しが何よりも「私は旅や冒険が嫌いだ。」だ。
文中にも数多くの示唆的な言葉が出てきて、まだ読み終わっていないけど、ひとまず読みかけの「白鯨」をおいて、読みふけっている。
僕をどこに連れて行ってくれるんだろう。という楽しみを感じることのできる本と久しぶりに出会った感じ。
つまらない映画を見た帰りにフラっと寄った本屋で見かけた洋書のような表紙の本を見かけた。で、買ったのが「PRIVATE WORLD」。
内容は約10年前にある若者が出かけた旅行の記録。
中国とかインドとかネパールとか。
こういうのは散々読んだし、藤原新也で充分だったから、あんまり興味ないんだけど、圧倒されたのは、その中身。
あちこちに作者がであって、書いた似顔絵が、本当に彼のノートのように貼り付けてある。しかもリアルなんだけど、独特の色使いで。
顔、顔、顔、顔。しかも女性は少なく、いい顔系の親父?若者?が多い。
僕は旅に出ると、何に「異国」を感じるかというと「言葉」「匂い」「交通機関のルール」そして「顔」。
その顔が圧倒的なまでに、あちこちに貼り付けられている。
結局、その日の夜、インド人と出会う夢を見ることになった。
昨夜、雑誌を読んでいたら、岩波新書が1000冊を越えたとかで、筑紫哲也とか香山リカなどの著名人の作品がラインナップされていた。
その中に柄谷の「世界共和国へ」という勇ましい書名があったのを見て、うれしくなってすぐに今朝、買いに出かけた。
日曜出勤の電車の中でパラパラと読み始めたのだけど、何でも大著「トランスクリティーク」の続編も書き終わっているらしく、
この新書は、その思考を背景にした普通の人向けの著作だそうだ。
ネグリ=ハートの<帝国>やマルチチュードにも批判的に触れているようで楽しみ。楽しみ。
さて、世界共和国への道は明らかになりますか?

逝きし世の面影.をジュンク堂で買い求めた。
幕末から明治期までに日本にやってきた外国人が綴った日本の情景や考察の膨大な量を筆者が分析し、「失われた文明」であるかつての日本を語っていきます。
最近、流行のオリエンタリズム思想への強烈な反論は、とても共感できるものだったし、いまや僕らは、約150年前の日本とは違ってしまっていることを実感する。
アマゾンの書評はすべて絶賛で、ノスタルジーを感じるとのことだけど、絶賛に賛成だとしても、僕には日本にやってきた外国人と同じ目線だな。ということで、ノスタルジーとはなかなかならなかった。
もちろん連想するものはあるけど、確実に地続きだとは確信できるほどではない。とうことだ。
そして筆者は趣味人などではない。彼の出版された書籍の名称。
「北一輝」「日本コミューン主義の系譜」
これで「失われた日本」を懐かしむために本作品を出したのではないということが分かる。もちろん作品を読んでも。
とはいえ、美しい情景に心奪われるのは、許してもらえるだろうな。
何も共有していない者たちの共同体:.をジムでの運動の後にジュンク堂で購入。以前から気になっていたのだけど、内容を少し見てからでないとな。という感じだった。
ジュンク堂では3冊も並んでいて、人気書籍のよう。翻訳も神戸大の先生だしね。
いきなり、背表紙で見える帯のコピーが「すべての「クズ共」へ」ときた。ブルーハーツの歌詞を髣髴とさせる。
表紙を開き最初に目に入るモノクロの写真。ペンキ缶とおぼしき空き缶をぶら下げたサリーを着た女性。川か海の砂浜を歩いている。
楽しみな本だ。
僕は迷ったときに買う本リストをモールススキンにつけている。
これは何かの書評や誰かのブログ、テレビの紹介などで「お!」と思った本のリストだ。
ただ、なぜ「お!」と感じたかを一緒に記録しておかないと、気味悪いメモが残ったりする。
で、すごく忙しい中を2冊の本を購入することができた。
一冊は「悲劇週間」。これは打ち合わせへの移動中に立ち寄った小さい本屋で見つけた。
明治の日本。革命。メキシコ。二十歳の若者(堀口大学)。
しかも作者が矢作俊作。
気になっていた本だ。まだ初めしか読んでいないけど、早くも面白ろそうな感じ。
「小野田寛郎の終わらない戦い」(戸井十月)
もう一冊は正月のBSか何かの再放送で見た小野田さんへのインタビュー番組に関心を惹かれてメモしていた本。
インタビュアーの戸井さんの抑制されながらも的を外さない実直そうな姿に信用してアマゾンでオーダー。
読み出したけど裏切られなかった。
小野田さんの話は、僕らがみんな知るべき話だと思った。
「両耳の鼓膜を蟻に食い破られる」
でも、明るい。強い明るさ。ああなりたい大人だと思った。
ライトノベルが続いたので、もう少し前のはやりだった作家を読もうと手に取ったのが矢作俊彦。
高橋源一郎が印象的な後書きを矢作俊彦氏の作品のどれかに書いていたのを覚えていたのだ。
確か借金のカタに矢作氏の文庫を持っていかれたという友情話だ。
で、読んでいる最中だけど、「クールな比喩がいい」という評判通り。
それに青臭さと世間慣れした感じが、今の僕にはピッタンコ。
もう少し読んでみようか。矢作氏の作品は。
特に下記が気になっている訳だが。
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“悲劇週間” (矢作 俊彦)
堀口大学とメキシコの革命状況。だそうだ。燃える。
今や無視できない勢いのライトノベル勢。
僕の認識では、コミック的なキャラ絵。とリアルな感性に訴えるジュブナイル?という感じで思っていた。とは言うものの一度は読まなければ何とも評価できないし、同時代にこそ参加して意味のあることというものはあるもんだ。という信念から読んでみること。
すごく有名だと思われる西尾維新の戯れ言遣いシリーズ。
登場人物はイラストがどんなキャラか教えてくれるから、まず買いやすい。ということを感じた。
親切→敷居が低い。とも感じた。
読んだ本。
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“クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い” (西尾 維新)
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“クビシメロマンチスト―人間失格・零崎人識” (西尾 維新)
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“クビツリハイスクール―戯言遣いの弟子” (西尾 維新)
あまりの内容の軽さに一気に3冊も読んでしまった。
リアルな感性というのは、「よく知らない他人が死んでもシラね」という感性だな。
「友人は情報じゃないから交換しちゃダメ」というのも分からないではないか、
あらかじめ世界を狭くしていない?
とか色々思いながらも楽しく読んだ。
漫画と小説の間というものがあるのだと実感できた。
けど、もういいや。
飽きた。