GW最終日の日曜日。私はずっと仕事だったので、今日くらいはGWらしい休日を。と思い立った。
そこで京都国立博物館で開催されている親鸞展を見に行くことにした。
オンラインで当日券を、朝食食べながら入手。(便利な時代だ!)
あいにく京都市内は土砂降り。
自宅からは阪急電車→京阪電鉄を乗り継ぎ45分くらい。ほとんど傘はささないので、私的には問題なし。
ただ、来館者が少ない可能性があり、「幸運」と思うことにした。
11時頃には自宅を出発。河原町に着くと土砂降りの中を巨大なトランクを引いている観光客も散見され、今日はきつい旅になりそうだなと同情した。
雨に煙る五条の山並みと鴨川を横目に京阪へ。
七条駅を降り、徒歩数分で国立博物館へ。
デジタルチケットを読み取ってもらい入館。
館内には巨大な親鸞展のポスターがかかっていた。
館内の三階から見学開始。
予想通り見学者は少なめでゆったりと親鸞の様々な展示物を見ることができた。
1階までの降り、時計を見るとあっという間に2時間以上見ていたようだ。
教行信証が親鸞の主著。読んでみたいが、、、と思いあぐねながらミュージアムショップに立ち寄ると、現代語訳のええ感じの本を発見!
令和版の訳で、教行信証の中から親鸞自身の文章を御自釈として抜き出してるそう。
図録は当然として、むにゃむにゃ読んでいるふりばかりだった「正信偈」の入門解説冊子を発見!
ここで、親鸞展を2時間以上、集中して見ていたので、急に空腹がやってきた、、、、
親鸞展を後にして、七条駅そばの「ラーメンの坊歩」さんに飛び込んだ。
鶏豚骨ラーメンは初めてだったけどうまかった!
ごちそうさま。
帰り道に親鸞展についてつらつらと考えてみた。
嫁さんの実家が、東本願寺つまり真宗(大谷派)だったこともあり、気になりつづけていた親鸞だが、何度か解説書を手に取っても「念仏で救われる???」で引っかかっていた。
今回の親鸞展で、宗派を超えた丁寧な展示により、理解が少し進んだ気がする。
親鸞筆のクセのある文字で書かれた多く文章を眺めていると、生き生きとした姿が浮かぶ気もした。
教行信証を亡くなる直前まで推敲し続けていたこと。
数多くの仏教書物を解釈し続けたこと。
弟子たちにも布教のために書き方を変えて、与えていること。
残されている肖像画では厳しい顔つきだけど、慕いたくなる知見と気遣いがあったんだろう。そして、それは時代を超えていた。
帰宅して、熱いインスタントコーヒーを飲みながら「正信偈」解説冊子を読んでみると、「他力」の意味が私の想像と全く異なるとこに衝撃を受けた。
「正信偈」に親鸞が込めた哲学的内容を、朝夕に昔から真宗門徒がお勤めしつづけてきたことにも胸を打たれている。(浅い感想だが)