【2本目】「ウォークス 歩くことの精神史」レベッカ・ソルニット

昨年10月末に購入した「ウォークス 歩くことの精神史」をようやく読み終えた。

歴史上の出来事に、科学や文学などの文化に、なによりもわたしたち自身の自己認識に、歩くことがどのように影を落しているのか、自在な語り口でソルニットは語る。人類学、宗教、哲学、文学、芸術、政治、社会、レジャー、エコロジー、フェミニズム、アメリカ、都市へ。歩くことがもたらしたものを語った歴史的傑作。

左右社サイトより

【44日目】「ウォークス〜歩くことの精神史」 に出逢う。
昨年10月に衝動的に購入した時の気持ちは上のnoteに投稿した。

520ページもの分厚い本だが、著者とともに時間も空間も「歩いて行く」経験が楽しく、飽きることなく読み通すことができた。

「気ままに歩く」ということは人類史では、つい最近の出来事であり、獲得した自由であることが、丁寧に語られて行く。

合間に著者の経験も挿入され、この本自体が「歩く」テーマの旅のようだ。

発行している左右社の本紹介にすべての章が掲載されている。

どれも面白かったけど、あえて言えば、僕が惹かれた章は、「歩く」自由を拡張して行く様や「自由な歩行」の初期時代あたりか。

  • 第七章 ウィリアム・ワーズワースの脚
  • 第十一章 都市――孤独な散歩者たち
  • 第十二章 パリ――舗道の植物採集家たち
  • 第十四章 夜歩く――女、性、公共空間

持ち歩くには重いけど、美しい装丁の本を1ページづつめくって行くと、ありふれすぎている「歩く」意味の発展に目眩するような知的な快感を得られます。

2021年早くも1番の本かも。

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