
読書メーターに2025年に登録した本から心に残った10冊を読書メーターから選んでみた。
複数巻の読みかけの本や読了したが心に残らなかった本は含んでいない。
関心を持つと選ぶ本のテーマや傾向が偏るのはいつものこと。
投稿の最後にここ数年の記事もリンクしおく。
→私の読書メーターマイページ
方法序説
100ページほどに6部構成。あっという間に読了。 デカルトの真摯な態度から「我思う、ゆえに我あり」が導かれたと感じた。 デカルトの人生の歩みも交えた明るい文章に楽しい読書だった。

暴力の哲学
暴力についての分析は参考になった。知っておくべき「常識」だと思った。ただ、そこから著者が導いていくことは、私には合わなかったかな。背景にちらつくネグリは何冊か読んだが、同じような肌感。

神学の思考
神の縮減と悪についてが最も胸落ちした。 またこの間読んできたブルトマン、ルナン、田川建三らの著作がこの一冊で総括された感じ。

新約聖書 本文の訳 携帯版
原文トーンを尊重した田川建三氏の直訳調が逆に胸に届くように感じた。福音書、書簡の並び方も「歴史」に沿った独自編集。 マルコ伝は読むべきかも。ただ、私は新約聖書通読はフランシスコ会訳に戻った。

人と思想 46 ブルトマン
現代人に聖書を伝えることを戦時下でも突きつめて「非神話化」に到達したと思った。 本書はブルトマン紹介新書だが、ハイデガー「存在と時間」、新約聖書を一通り読んでおかないと理解が難しいかもとも感じた。逆に私は両書を読み進めているので、ブルトマンが響く読書だった。 ただ、以前読んだ「イエス」同様に本書でも感じたが、基礎存在論の底に神を置いた感じは拭えなかった。ブルトマンへの理解不足とわかっているが。

イエス
ブルトマン「イエス」を読了。 その人の瞬間瞬間の決断において神への服従がかかっている。というのは倫理観の発露の瞬間を捉えているように思えた。だからこそブルトマンはイエスは神を理解できる対象ではなく、あらかじめ襲いかかる存在にしていたという関係性に置き直したのかなとも。 後段、人の罪を神の赦してくれる可能性はあるが、償ってはくれない。という文章にシリアスな希望を見た気がする。ハイデガー「存在と時間」の世界内存在の現存在を齧っておくと、理解しやすいと思う。

キリスト教の歴史
佐藤優「哲学入門」と同時に読んだので、立体的に神学の歴史を掴むことができた。 本書は客観的に、現代的に書かれているように感じた。 特に「哲学入門」では不満だったキルケゴールの解説は理解が深まった。 無神論と相対化が徹底された現代において信仰はどうなるか?という懸念で終わった。

哲学入門 淡野安太郎 『哲学思想史』をテキストとして
神学を学ぶ人から見た「哲学入門」が正しいタイトルなんだろうな。もともと同志社大神学部の講義録なので。 ただ西欧哲学は現代までキリスト教神学との関係で進んできたこと。カントはすごかったが、新カント派の方が影響が大きいことなどは知らないことが多かった。 実存主義への極端に感じた批判は違和感を強く感じたが。

日常の読書学: ジョゼフ・コンラッド『闇の奥』を読む
一冊の小説でもこんなにも読み方があるのか、、、と驚くともに、様々な読者、研究者にしばき上げられても生き残ってきた「闇の奥」はタフに生き残っていることに何より驚いた。日常の読書というテーマは奥深い、、、

巨人出口王仁三郎
出口王仁三郎氏の孫・京太郎氏が書いた王仁三郎伝。 尊敬している身近な人から、王仁三郎のエピソードをずっと聴いてるかのような楽しい一冊。 記述のエピソードの年が前後するので、今、いつなのか迷う感じなのが少し残念。

宮本常一と渋沢敬三 旅する巨人
日本の隅々まで、自分の足で歩いて身体化しており、そこに住まう人たちと関係もできていて、知識として言語化もされている。 巨人すぎる。 金はない巨人を支える経済界の偉人。 しかも学識も高い。 そんな関係があったとは。 「忘られた日本人」を再読しなければ。

ヘーゲル(再)入門
ヘーゲルは何となく敬遠していたが、本書はまさに私なんかが対象者であった。 著者の「流動性」というガイドでヘーゲルの大著の触りに触れた。 終始抽象的だが、読み進めるうちの思考のOS部分をアップデートされていく感が心地よかった。

番外編
新約聖書(新版)FB-B6N フランシスコ会
2025年を毎日ともに過ごした新約聖書。通勤、出張にもいつもバッグに一緒だった。
2026年も読み続けるだろう。

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