【206本目】スキットルにウイスキーを入れて。

大晦日は独居の母が住む田舎の家に1人で訪ねる。

両親がリタイアで引っ越した田舎の家なので、私の故郷というわけでもない。

父が少し前に亡くなり、母は独居なので心配だが、生活できるうちはここに住みたいという。

年に2〜3回しか行けないが、LINEで連絡を取り合いながらなんとかやっている。

大晦日は嫁さんは猫達の世話があるので家に残り、息子の私だけが向かう。

偶然だが、大晦日に1人旅の時間ができることになっている。

いつも特急は満席なので、缶ビールを呑むのは気を遣いやりづらい。

そんなわけでスキットルにウイスキーを入れて昨年は持ち込んだ。

今年もやるか!と出発前にスキットルを出してきた。

冷蔵庫で冷やされていたニッカのウイスキーを引っ張り出す。

ジョウロでスキットルへ注いでいく。フルに入れる必要はないので半分くらいにしておく。

駅に向かう時、家にあったチョコを数個ポケットに忍ばせて。

無事に予約していた特急に乗り込み、席に座る。予想通り満席。

テーブルを下ろして、しばらく走り出してから、スキットルからウイスキーをチョコと一緒に。

飲み込んでしばらくすると胸と腹が温かくなり、心地よい。

さぁ。しばらく特急のひとり旅。

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