うちは小さな企業なので、採用面接は1〜2回で、毎回、代表の僕が行なっている。採用面接は真剣勝負だけど、事前の練習はなかなかできないし、本当に難しい。
当社には他の仕事から乗り換えたいと挑戦してくる人も多いので、いかに求職者の考えを聞き取り、当社にマッチして仕事できるかを想像しなければならない。来ていただくのをお願いする立場でもあり、強気でなんか対応できない。
だからいつも質問に悩んできた。
つい先日、行なった面接の時。あまりに良い条件の仕事から当社へ応募して来た若者がいて、この飛躍についてしっかりと聞き取らなければと思い、質問を考えた。
あまりに違う業種なので、私たちの仕事を深く知っているはずはない。その前提でしたのが以下の質問だ。
「この仕事へ転職して、どんな生活を送りたいですか?」
すると、それまで採用面接モードで立板に水で話していた若者は口ごもった。
「正直に話していいよ。うちの会社全員が他からの転職組だから、何聞いても驚かないし」
すると、実に簡素な希望を語った。
「毎日、オフィスに出社し、きちんと一生懸命に仕事をし、◎時か◎時くらいに退社して。そんな毎日を過ごしたいです」
「できれば、人生の変化(結婚とか)があっても、働き続けて、腕も磨いていくという風に生きていきたいです」
とのことだった。すっきりと胸落ちした。
一方、その素朴で大切な思いに当社は答えられるか?自問自答した。
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