自分が亡くなったらどうするのか?
昨年に父が亡くなり、葬式の件、墓の件など懸案だったことが一気に押し寄せてきた。
仏教的な習慣に沿って弔ったが、実際は特定の進行がない自分には戸惑うことの方が多かった。
「不慣れ」で片付けるには、自分ごと/夫婦ごととして考えると胸落ちしなかったのが事実だ。
嫁さんとは、夫婦(とできれば愛猫)と樹木葬や合祀がいいねと話している。
献体とは?
先日、仕事で某医科大学へ仕事で伺った際に「献体」について知ることになった。
解剖学を研究・指導されている学科だったので、教官から丁寧に教えていただく機会があったためだ。
献体とは、医学・歯学の大学における解剖学の教育・研究に役立たせるため、自分の遺体を無条件・無報酬で提供することをいいます。
公益財団法人 日本篤志献体協会より
ただ、解剖実習を行う実習室で教官からお話をお聞きするまで、献体について抽象的な理解に止まっていたと実感した。
献体され、解剖学の教育・研究に活かされた後は・・・
解剖学実習終了後、ご遺体は一体ごとに大学側で丁重に火葬し、ご遺骨をご遺族にお返しいたします。なお、いずれの大学でも、献体された方々のために、大学の公式行事として毎年慰霊祭が行われています。
公益財団法人 日本篤志献体協会より
亡くなった後、若い医学者に自身が役立ち、火葬までしてくれて、遺骨を返還してくれるとのこと。
私が仕事で伺った医科大では、遺骨が遺族に返還される霊安室があり見せていただいた。
静謐な白い小さ目なお部屋で、ステンドグラスが正面に飾られていた。
「特定の宗教に偏らず、きちんと感謝してお返しする場としてあるんです」とお聞きし、
思わず「神聖な場所ですね・・・」と口にした。
施設に宗教性はなくとも、その場に宿る雰囲気に口をついてでくる言葉は「神聖」だった。
献体について、ゆっくりと考えてみたい。
参考サイトは、公益財団法人 日本篤志献体協会かと。
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