逐次投入は日本型経営の伝統芸か?

新型肺炎対応、桜の会やらなんやらの対応を見てると、タイトルのような悪態をつきたくなる。

決断回避→逐次投入→幸運期待→被害拡大。
の場面をやたらと目にする気がする。さらに拡大した被害を小さく見せようとする「大本営発表」の悪癖すら復活しつつあるようにも見える。

始まりの決断回避から幸運期待って、要は「何もしない」ってことだよな。
動き出すタイミングの待機でもなく、組織も経営層も構成員もただやり過ごそうとする。経営層を筆頭に組織も構成員も「生命力」を失い、自分がいる間、もてばよいが蔓延してる気がする。

やたらと古典「失敗の本質」が想起される。

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敗戦の原因は何か? 今次の日本軍の戦略、組織面の研究に新しい光を当て、日本の企業組織に貴重な示唆を与える書。ノモンハン事件、ミッドウェー作戦、ガダルカナル作戦、インパール作戦、レイテ沖海戦、沖縄戦という大東亜戦争における6つの作戦の失敗の原因を掘り下げ、構造的問題と結びつけた日本の組織論の金字塔。

言うまでもなく先の大戦での日本軍の失敗を組織論的に分析した古典だ。また、最近出された同シリーズの「知略の本質」では、日本の近代戦争には参考になる逆転の事例がなかったと書かれていたことも思い出された。

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圧倒的に不利な条件から勝利を導き出した独ソ戦のスターリン、英独戦のチャーチル、ベトナム戦争のホー・チ・ミン、対イラク戦圧勝もつかの間、非正規戦という泥沼の打破を迫られた米国――。
(中略)勝利を実現するメカニズムの解明は、『失敗の本質』とは裏表の関係となります。

組織を有機的な存在として考えられるようにしなければ。自組織はもちろん。
久しぶりに「ティール組織」を読み返したくなった。

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