「実家」に帰る

今年も大晦日から正月まで一泊二日で、両親が住む家に向かう。

「年末はどうされますか?」と聞かれると、「両親が住む実家に帰ります」と答える。

しかし、この実家は両親がリタイア後に購入した田舎家なので、僕は住んだこともない。

強いて言えば、かつて母方の両親=私の祖父母が住んでいた土地なので、何回か行ったことがあり、風景には馴染みがあるという程度だ。

たがら「実家」に「帰る」という言葉には違和感を感じながら使っている。

転勤族だったから、コミュニティにつながりの残っている土地はなく、風景への愛着がそこここにある程度だ。

最も愛着があった神戸市東灘区のかつての家は震災で亡くなり、変わってしまった。

そういう意味では、昨年引っ越して来た京都市西院が、私達家族の「実家」であり、最後の故郷になるのだろう。

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