Web制作会社の収益源は、デザイン/コーディング/画像処理が主な収益になっている。ここに運用サポートを組み合わせたりもするが、基本構造は同じ。これは1990年代後半に確立して以降、根本的には変わっていない。
数年前からWordPressを中心としたCMSが隆盛したが、主に運用コストダウンが主たる目的だった。これは今も似た採用理由だが、背景が決定的に違う。
- スマホファーストの時代
- コンテンツファーストの時代
- デジタルシフトの時代
になったことが決定的に違う。コンテンツマーケティングは手がかかる上、速度が必要。そうなると自ずと内製化を目指すのだが、制作スキルの要件が上がっており、そういう意味からもCMSでなければ、高速にPDCAを回しながらのマーケティングに対応できない。しかもデジタルシフト時代のWeb運営はかつての紙媒体との併存時代が縮小したことにより、ネット上の展開が非常に重要な事業活動になった。みみっちいweb運営コストの縮減が目的ではなくなく、膨大に膨れ上がる前提でのコスト圧縮、そもそも高速運営を実現したいからこそCMS導入が求められているタイミングだと思う。また経営の中核的な存在に上がってきたWebサイト運営は、セキュリティやサービス継続性についても厳しい目線が向かってくる。だから「無償CMS」と顧客サーバへ入れっぱなしの制作会社は「本当にはあてにならない」存在へと格下げにならざるを得ないのだ。
どんなに優秀なスタッフがおり、数も揃っていても、もはや通常のコーディング中心の制作会社は役目を終えつつあると言えるだろう。
Web制作会社は、自社の確信あるCMSを持ち、3つの大きな時代変化を制作レベルで認識し、行動できなければ存在が年々厳しくなってくるだろう。
自社の確信あるCMSでブロック化させていく必要があるが、その時、その姿は、冒頭で挙げたWeb制作会社と言えるのだろうか?
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